サカタのタネのミックス種子「花絵の具 ミックスフラワーガーデン」を4年ぶりに播いてみた。
- - - - - - ※4年前に播いた時の記事は↓こちら - - - - - -
2019年11月2日の記事 花絵の具 ミックスフラワーガーデンの種子と苗
2020年1月7日の記事 花絵の具 ミックスフラワーガーデンの苗、その後
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今回、2023年秋に買った種子が↓こちら。
混ざっている段階で目立つのは大粒のスイートピーとルピナスの種子、そしてヤグルマギクの白っぽい種子。
これを選り分けてみると以下の約20種類になった。
(1)カリフォルニアポピー
タネは径1〜1.5mmぐらいの球形でころころとよく転がる。拡大してみると表面に網目のような凹凸がある。
双葉はY字のような形。本葉はさらに細かく分岐している。
(2)ナデシコ科・ダイアンサス属のなにか(黒)
タネは径2〜3mmぐらいの平たい雫形で中央につまんだような筋がある。
毎回のことだが、私はダイアンサス属の種子を区別できないので、何種類か混ざっているものと思う。
ナデシコ科は対生なので本葉が2枚ずつ対になって出てくる。
今回、この黒い種子からはビジョナデシコの苗が多く育っている気がするが、別な種類のも混じっている。
(3)ナデシコ科・ダイアンサス属のなにか(茶色)
(2)の種子とほとんどソックリだけど、色が茶色く少し小さいように感じたので選り分けてみた。
タネは径2mmぐらいの平たい雫形で中央につまんだような筋がある。
小苗の時には(2)と同じような感じで区別がつかなかったが、本葉10枚程度まで育ってみると何種類か混ざっているのがわかる。
ビジョナデシコとカワラナデシコと、それらの交配種かも。
(4)カスミソウ(一重咲きタイプ・一年草)
種子は径1mmぐらいのやや平たい楕円形で、片側に出っ張りと切り欠きがある。
(2)(3)と同じくナデシコ科の対生の苗。葉の形はへら形で葉脈の出方に特徴がある。
カスミソウの茎は秋冬の間はほとんど伸びない。
(5)アグロステンマ
種子は一辺が3mmぐらい、丸みを帯びた多面体? 表面に細かい突起がある。
(2)(3)(4)と同じくナデシコ科の対生の苗。葉は細長くて毛がある。
アグロステンマの茎も秋冬の間はほとんど伸びない。
(6)スターチス
種子は長さ4mmぐらいの紡錘形でわかりやすい。
細長い双葉、細長い本葉。3枚目以降の本葉は縁がギザギザというか波状で特徴的。
スターチスの株はロゼットになる。
(7)ムラサキハナナ
種子は長さ2〜3mm、強いて言えば俵形。長さや形にはばらつきがある。
双葉は丸っこい。本葉は鋸歯と葉脈が特徴的。
(8)スイートピー
種子は径5mmぐらいの球形。大きくて転がるので目立つ。凹んでいびつなものもある。
双葉は地中に残るので、最初から本葉が出てくる。茎が伸びたら支柱で支えよう。
(9)ルピナス
種子は長径4mmぐらいの楕円で模様がありつやっとしている。
掌状複葉の本葉が特徴的。
(10)ワスレナグサ
種子は長さ1mmぐらいの雫型でつやがある。
双葉も本葉も毛深い感じ(笑)
(11)リナリア(姫金魚草)
種子は1mm未満の微細種子だから選り分けるのが大変!
拡大してみると三角というか三日月のような形をしていて表面が凸凹している。
種子が微細だから発芽時は頼りないが、2ヶ月ほどで見違えるほど立派な苗に育つ。
さらに土中で分枝した芽が出てきて、1本で大株になることも。
(12)スカビオサ(西洋松虫草)
長さ5mmぐらい、すぼめたパラソルのような特徴的な形の果実。この果実の中に種子が1つ入っている。
本葉は丸みを帯びた鋸歯とはっきりした葉脈があり、キク科植物っぽい。ハルジオンのロゼットに似ていると思う。
(13)ハナワギク
長さ3〜4mmこのタネの形をどう形容しようか悩む。ヒレ状……かなぁ。
最初の本葉はのこぎり状、大きくなってからは細かく枝分かれする。
(14)アスター
タネは長さ3〜4mmの長い雫型。
本葉は鋸歯と葉脈がはっきりしていて整った形だなぁと思う。
(15)ヘリクリサム(帝王貝細工)
タネは長さ3〜4mmの角柱型。
出てきたばかりの本葉は少し毛羽立って見えるが、大きく展開すると毛は目立たない。
葉が大きく柔らかいので、我が家では植え替え時や移動時に破れてしまいがち……。
(16)ヤグルマギク
化粧ブラシのような毛がついた白っぽいタネはわかりやすい。毛まで含めると長さ5〜6mm。
本葉は毛で覆われていて、大きく展開してからは青味掛かってみえる。
(17)スイートサルタン
ヤグルマギクのタネによく似た、毛のついたタネ。色は黒っぽい。
本葉にあまり毛がなく、浅い鋸歯がついている。
(18)小菊?(推定)
タネは長さ2mmぐらい、不規則で細い雫型といったところか。我が家では初めて出会うタネ。
本葉が菊っぽいのと、愛好会の過去のデータから小菊と推測。
今回の発芽率は低く、2株しか育たなかった。
(19)ジギタリス?(推定。茶色っぽい種子)
種子は長さ1mmぐらいの平たい雫型でつやがある。
丸みを帯びた鋸歯と、はっきりした葉脈のある本葉はスカビオサによく似ていて、ときどき混同してしまう。
愛好会の過去のデータからジギタリスと推測。
(20)ジギタリス?(推定。白っぽい種子)
長さ1mmぐらいの平たい雫型で(19)と同じ植物かとも思うが、色が白っぽいので選り分けてみた。
苗の姿も(19)とよく似ている。花の色が違うだけなのか、咲いてみるまでお楽しみ。
(21)シソ科のなにか?(不明)
初めて出会う種子。径1〜1.5mmほどの少しだけ角ばった球形で目立った特徴がない。
愛好会の過去のデータからシソ科のなにか? かと推測してみたが、発芽しなかったので不明のまま。
(22)正体不明
たった1粒だけ入っていた種子。径3mmぐらいの球形で表面が突起で覆われている。
シノグロッサムの種子がこんなふうにイガイガしていて大きさも近いけど、こんなに球形ではなく平たい。
10月中に発芽しなかったのであきらめていたら、12月に出てきた!!
本当に(22)の芽なのかどうか怪しいけれど、開花まで追跡できれば種子の形が合致しているか調べることができると思う。枯れないで育ってほしい。
本葉は対生なのか輪生なのか。ふと思い立って、タカサブロウ(野草)とかハキダメギク(野草)とかアスペルラなんかの芽の形を調べてみたけど、コレではなさそう。
この植物の正体をご存知のかたがいらっしゃいましたらコメントください。
細かい系の種子は9月28日、大粒系は10月8日に種まきした。
南東北に引っ越してから初めて迎える冬、無事に越せるんだろうか。
正体不明の種子や推定の種子からはどんな花が咲くんだろう。
【関連情報】
↓ミックスフラワーガーデンから咲いた花の情報(管理人&読者様による情報)
花絵の具 ミックスフラワーガーデン
いろいろなミックスシードのタネと苗のデータ
http://mixseed.web.fc2.com/mix_seed.html
↓ミックスシード愛好会