沼端系

 
<< 民話のような | main | 2/トリプル・ドム豆腐 >>
戦没者叙勲記念金盃 24Rの謎(未解決)
結果から言うと、戦没者叙勲記念金盃はメッキ品のようだ。
そして「24R」の意味はわからないままだった。


◇1◇ 実家にあった古い品々

最近、実家の母の断捨離を手伝っている。
祖母(故人)の代からしまい込んであった貴金属類(?)も処分することした母。
換金できそうならしてもよいと言われ、いくつかの品々を預かってきた。
そのうちのひとつが↓コレ。「戦没者叙勲記念」と刻印された金盃。

戦没者叙勲記念金盃 戦没者叙勲記念金盃

戦没者叙勲記念金盃 戦没者叙勲記念金盃

戦没者叙勲記念金盃 戦没者叙勲記念金盃

直径約9cm、重さは約100g。
もしも純金ならいいお値段になるのでは?!
高台裏には「24R」の刻印がある。24Kじゃなくて24R?


実は、この金盃のほかにもう一つ、↓別な金盃も預かってきている。

金盃 金盃

金盃 金盃

直径約5cm、重さは約27g。高台裏には「24K GP」の刻印がある。
GPとはGold Plated(金メッキ)の頭文字だという。
なにかの記念品だろうか。由来は不明だが、
付属の説明書には合金製の酒器であることが明記されている。


◇2◇ 金盃の価値は?!

さて、戦没者叙勲記念金盃の「24R」とはなんだろう?!
ネット検索してみると、ウチのと同じ戦没者叙勲記念金盃について書かれた
ブログやら知恵袋への質問やらオークション出品が多数ピックアップされるが、
どれを見ても24Rのことは不明であった。
ともあれダメ元で、換金できそうなお店へ持って行ってみることにする。


母から預かった金盃と少しばかりの装身具を持って、
近所のショッピングセンター内の「ジュエルカフェ」へ。
そこで見積もりをしてもらった。
結果、残念ながらすべての品が「お買い取りできません」だった。

ジュエルカフェの店内には貴金属(金・銀・プラチナなど)の含有率を計る簡易装置があり、
測定の結果、貴金属の含有率が高ければ古い品・欠損のある品でも買い取ってくれるが、
今回私が持ち込んだ品々すべては貴金属含有率が低い品(メッキ品)だったようだ。
メッキ品は再利用が難しいため買い取り対象外となる。
店員さんに「24R」の意味をたずねてみたが、わからないという。

※私が持ち込んだ品々はどれも貴金属としての価値の薄いものばかりだったにもかかわらず
 ジュエルカフェの店員さんは親切丁寧に対応してくれたことを付記しておく。


◇3◇ 叙勲記念品ってなんだ?

そういえば、この戦没者叙勲記念金盃には送付状のような書類が添付されていた。
その書類は実家の母が保管しているので私の手元にはないが、
末尾には「昭和四十二年三月」と記載されていたのを見た。
昭和十九年に戦死した祖父への叙勲が昭和四十二年というのも何か腑に落ちないような。

※これについては、Wikipediaや厚生白書に答えが書いてあった。
叙勲の制度は終戦後に廃止されていたが、昭和39年1月の閣議決定で再開。
昭和39年4月〜昭和44年3月の間に約154万人の戦没者に叙位・叙勲が行われたということらしい。

→厚生白書(昭和44年版)
(下記PDFファイルの 9ページ目参照)
各第論14章 戦没者の遺族,戦傷病者等の援護 
第1節 戦没者の遺族,戦傷病者の援護等
4 戦没者に対する叙位及び叙勲


154万人ってすごいな。
そもそも叙勲ってなんだ? と調べてみると「勲章を授けること」。
ということは、祖父は国から勲章を貰ったのか。
じゃ、勲章そのものもどこかにしまってあるんか?!
じゃ、この金盃はなに? 叙勲記念品? そりゃなんだ? 
154万人がコレをもらったんだろうか?

叙勲記念品について検索してみると、私が知りたかったこととは別方向な情報、
叙勲記念品専門店だとか叙勲ギフトなんてのが多数表示された。

叙勲ギフト.com Q&A よくあるご質問

さらに、このサイトでは、お祝いの品として金盃も販売している。
菊紋付き金杯シリーズ 

これらの金盃も金メッキの品のようだ。
貴金属としての価値は薄く、飾るか、大事にしまうか、盃として使うものなのだろう。
ここで ますますわからなくなってきた。叙勲ギフトって誰が誰に送るギフト?

件の戦没者叙勲記念金盃は国から贈られたものだが、
国が勲章をくれて、叙勲記念の金盃もくれたってこと?
この金盃で祝杯あげろって? 叙勲した本人は死んでるんだけど……。

なによりも、「24R」なんていう紛らわしい記号が
どうして刻印されているのか知りたい。本当の意味も知りたい。


- ◇ - 2015年9月1日追記 - ◇ -

彫金作家のしるばぁ様より、
「Rはrolled(圧延した)で、張り製品ではないかと。」
とコメントをいただきました。なるほど〜!


- ◇ - 2016年2月4日追記 - ◇ -

奥のほうにしまわれていた勲章そのものも見つかった。どうして2つあるのかは謎。
「旭日八等章」紙と共に「勲八等白色桐葉章」と書かれた塗り箱に収められていた。

勲八等白色桐葉章

勲八等白色桐葉章 裏側

↑勲章の裏側にも何か刻印されているのだけど「軍」しか読めない。
コレ、なんて書いてあるの?
→ 調べてみたら右から左へ「勲功旌章」と書いてあるらしい。軍じゃなくて章だったとは。


↓昭和42年3月に行われたらしい叙勲伝達式の案内状の画像も貼っておく。

叙勲伝達式の案内状

- ◇ - - ◇ - - ◇ - - ◇ - - ◇ - 


 
| tri | 雑談 | 19:16 | comments(4) | trackbacks(0) | -
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 19:16 | - | - | -
triさん、こんにちは(^O^)/
こういう悩ましい質問は当アトリエによく持ち込まれます。
皆さん純金とか24金という表示にひょっしたらと思うみたいですが、ほとんどがメッキか張りです。
triさんの場合、Rはrolled(圧延した)で、張り製品ではないかと。
ただ、金ならG(gold)が前に付くはずです。
24が24金なら、分析という技術で金が抽出できます。
こういうことは買取ショップの素人の店員さんでは判らないと思います。
金銀業者さんに聞いてみたらどうでしょう?
ただ、 私の出す業者さんは、金の場合、分析最低工賃5500円かかります。1.2gほどの出目があればプラマイゼロですが、どうでしょうねエ?
1.2gって、18金にしたら1.6gで、細いマリッジリングくらいできちゃっいますからね。
他に合わせて分析するものがあればいいんですが。
ただ、捨ててしまうと貴重な資源を無駄にすることになるし、、
もったいない感じはしますね~_~;
ちなみに金銀業者さんは、◯◯金銀店という店名が多いんですよ。耳慣れなくてヘンでしょ。


| しるばぁ | 2015/09/01 4:13 PM |

しるばぁさん、こんにちは。
貴重なコメントありがとうございます。
Rはrolledの頭文字かもしれないんですね!
その旨、記事中にも追記させていただきますね。

件の品はジュエルカフェ店内の簡易測定装置での計測では
「貴金属の含有率が低い=たぶんメッキ品」という結果でした。
そして、しるばぁさんがおっしゃるとおり、
「もっと詳しく知りたい場合は、専門のお店に数日預けて有料で検査してもらう方法がある」
と店員さんからも教えていただいてました。
金銀業者さんっていうんですね、そういう専門のお店は。
そのときは具体的な金額までは聞かなかったんですけど、そんなにかかるんですねぇ。
専門家のしるばぁさんに教えていただけてよかったです。

100gの金盃にメッキ(もしくは張り)された金ってどのぐらいの重さになるんでしょうね。
そして地金はなんなのか……。
そこまで分析してもらったら有意義なブログ記事が書けそうですけど、
元がとれる見込みがなさそうなので、ちょっと保留に。
| tri | 2015/09/01 8:46 PM |

triさん,こんばんは^ - ^
ご理解いただけたかと再訪いたしました。
ゴールドフィルドの場合は芯が真鍮で、張りの重量が全体の20分の一というお約束があるし、昔のダンヒルのライターやクロスのボールペンとかは厚さ20ミクロンというお約束があったんですよ。
ペン先なんかは端をつついて針で剥がし、溶かして指輪作りの足しにしたものです。
杯のような大きいものはどうなんでしょう。青木メタルに聞くとわかるかもしれないですね。
| しるばぁ | 2015/09/02 1:04 AM |

しるばぁさん、こんにちは。
今回も詳しく教えてくださってありがとうございます。
ゴールドフィルドという言葉も、メッキとの違いも初めて知りました。
この金盃はどちらなんでしょうね。
本気で突き止めようとすると手間ひまとお金がかかりそうですので
とりあえず保留にしておきましょう。
実家においてある金盃の送付状とかを元に「叙勲記念品とは何か?」
のほうも追跡しようと思います。
いろいろありがとうございました。
| tri | 2015/09/02 11:21 PM |










http://sunamachi-kei.jugem.jp/trackback/1279
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< April 2017 >>

このページの先頭へ